人間菊巻き
制作年:2025年
形式:参加型作品
サイズ:菊巻き(具材込み)...W2000×H100×D1800)
素材:布、綿

青森県・八戸市にある八戸ポータルミュージアムはっちの2024年度アーティストインレジデンス事業で制作した体験型の作品。
八戸をリサーチしていく中で、この地域で古くから伝わる「阿房宮」という食用菊と、この地域独自の牧料理である「菊巻き」に出会った。獅子位の代表作である「人間ノリ巻き」との親和性を感じ、菊巻きに焦点をあてて地元住民にヒアリングを行ったが、そこで見えてきたことは八戸市内の若い世代には既に菊を栽培する・食する文化が身近ではなくなっているということだった。市内に残っている菊農家は1つだけ、インタビューができた菊巻きを作ることができる人は2人のみだった。しかし、菊巻きはこの土地で採って食べるからこそ味わうことのできる料理であり、その魅力を地元の人たちにも知ってほしいと考え、菊巻きの形をした体験型作品を制作・発表し、同時期に地元の方をお招きして料理教室を行いながら、この土地の大切な文化を自分のできる形で作品化、文化の継承を試みた。
《人間ノリ巻き》お披露目(6/30)
青森県初進出とあり、八戸市民の方々に《人間ノリ巻き》をお披露目しました。
八戸市には春夏秋の期間、八戸ポータブルミュージアム はっちのある通りで定期的に「はちのへホコテン」という街中を歩行者天国にするというイベントを行われています。そこにお邪魔して、レジデンス内容の周知や、八戸ならではのノリ巻き の具材などをヒアリングしました。

公開制作/ヒアリング
八戸ポータルミュージアム はっちの1階のラジオブースの隣を借りて、《人間ノリ巻き》の米作りのワークショップを実施しながら、体験者に菊巻きの思い出などを聞きました。
また1階の広いホールでも聞き取り調査を行い、八戸市民の皆さんの「菊巻きの思い出、菊の思い出」を集めました。
菊巻きのリサーチ
菊巻きについて、市民の方には公開制作や八戸ポータルミュージアム はっちの敷地内でヒアリングを行ったり、菊農家さんへ訪問して、実際に菊の収穫を体験させていただいたり、菊巻きを作ることのできる方々を訪問してインタビューを行いました。

《人間菊巻き》、《人間ノリ巻き〜八戸具材ver〜》
八戸でのリサーチを踏まえて制作された新作《人間菊巻き》を、八戸の新しい具材を制作した《人間ノリ巻き》と一緒に発表しました。
《人間菊巻き》、《人間ノリ巻き〜八戸具材ver〜》in YSアリーナ
青森県八戸市の長根運動公園内にあるスケート場YSアリーナでも出張菊巻き、人間ノリ巻き体験を開催しました。
撮影・編集:今井さつき





































