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CV

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photo:Tatsuhiko Nakagawa

今井さつき

<biography>
今井さつきは、日本・東京を拠点に活動する現代美術のアーティスト、美術博士である。
鑑賞者の参加によって成立する参加型・共創的な作品を制作し、鑑賞者と作者が「遊び場(PLAY GROUND)」において共に体験し、遊び、創造するプロセスそのものを作品へと昇華する実践を行っている。

ビデオゲーム制作、デザイン、現代美術という三つの領域を教育機関で学んだバックグラウンドを持ち、その経験は、作品を自律的なものではなく、他者との関係性によって生成される共創的なものへと導いている。
今井は、誰もがこの世界の主人公であり得ること、そして小さな遊びや実践が社会を変える力を持つことを信じ、その可能性を作品を通して探求している。

東京藝術大学博士課程にて、作者と鑑賞者による共創的な体験と空間に関する研究論文の執筆と実践作品の制作を行い、博士号(美術)を取得。これまでに国内外の芸術祭や美術館で作品を発表している。



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<作者コメント>
私はコミュニケーション、参加型作品という形態と技法を用いて<PLAY GROUND>、<共創>、<交歓>をテーマに鑑賞者と共創する空間の制作を行っている。

自身の制作の背景には、ビデオゲームが大きく関わっている。私は幼少期より兄弟の影響でビデオゲームに親しみ、自身の体験からゲームや遊びが自身を成長させたり、人との関係をつなぐ存在であると考え、ビデオゲームの制作者になることを夢見ていた。

ゲーム制作者を目指し、ゲームを学ぶ大学で学んでいる時に現代美術に出会った。
「自分の住む場所や役割とは少し離れたところで、思考したり体験することができる」というゲームとの共通点と親和性をアートに感じ、またそれを公共の場で行うことに興味を持ち始めた。
そして自身がゲームを学ぶ中で学んだ「プレイヤーが主人公になることができる」、「プレイヤーが参加することで未来を変えていけると感じる体験を作る」「人と人の関係をつなぐ」「社会的地位や(背が高いから、足が速いからなどの)身体的特徴、言語に関わらず一緒に時間を共にできる」というゲーム/遊びの要素を取り入れ、作品制作を始めた。


鑑賞者の持ち物から万華鏡を作る装置型作品「Raybox」は、鑑賞者自身の日常的な携行品を素材として彼らにしか作ることのできないビジョンを創造する機会を作ることを目指した。「はじまりのだいち」では、鑑賞者が山と洞窟を模した空間の中で作った花の1つ1つが、無機質な景色を少しずつ変える空間を作ることで、人々の参加がやがて社会の景色をも変えていくことができる可能性の提示を試みた。「人間ノリ巻き」では、鑑賞者自身が巨大な海苔巻きの具材となり、巻かれながら作者と協働で自身の海苔巻き作ることで、日常的な食べ物を身体で遊ぶ体験、共に作品を作り出す共創的な体験を目指した。どの作品も鑑賞者がいないと成立しない、鑑賞者自身が作品の主人公となって、それを作者と共に遊ぶように作り上げていくというスタイルで制作・発表を行なっている。

それは私が作品という媒体を通して、鑑賞者という他者と繋がる<遊戯場/PLAY GROUND>を作り、彼らを招待しているような感覚に近い。それは「こうなったら一緒に楽しめるかな」、「面白いこと考えちゃった!」とパーティ前の準備をしている感覚にも近い。

つまるところ、私は鑑賞者に対して「あなたと友達になりたい」という気持ちを作品に込め、自身も緊張しながら鑑賞者を迎え入れている。

経歴

2022年 東京藝術大学大学院 美術研究科 美術専攻  博士後期課程修了
2017年 東京藝術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 修了
2013年 愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻 修了
2011年 東京工芸大学 美術学部 アニメーション学科 ゲームコース 卒業

展示歴

2025年
「Biennale Jatim Ⅺ」(Pudak Gallery Gresil/グレシック、インドネシア)
「2024年度 はっち アーティスト・イン・レジデンス事業 活動記録展」(八戸ポータルミュージアム はっち/青森県)

2024年
「はじまりの美術館 開館10周年企画 「き・てん・き・てん」 展 <夏会期>」(はじまりの美術館/福島県)

2023年
「旧上庄レジデンスプログラム 成果展」(旧上庄小学校/福岡県)

2022年
「IN : ACT BẾN NGỌC THỤỴ BY NHÀ SÀN COLLECTIVE」(WH22 Nha San Queer House/ カッセル、ドイツ)
「Just Rolllllll」(フリデリチアヌム美術館 Gudkitchen(バックヤード)/カッセル、ドイツ)
「《人間ノリ巻き》に巻かれよう! 〜旭川で"巻かさる会"」(平和通買物公園/旭川、北海道)

2021年
「東京藝術大学大学院美術研究科 博士最終審査展」(東京藝術大学大学美術館・陳列館ほか/東京都)

2020年
「INSIDE DIVERSITY(上野駅Breakギャラリー/東京都)

「作ることは祈ること」(OIL by 美術手帖/東京都)
「The Struggle for Tomorrow(3331 ART FAIR/東京都)

2019年
「Precious situation(デジタルハリウッド大学/東京都)


2018年
「アトラス展(東京藝術大学 大学美術館/茨城県)

「TURNフェス4(東京都美術館/東京都)
「こども こらぼ らぼ(水戸芸術館/茨城県)
「無意味、のようなもの(はじまりの美術館/福島県) 

2017年
「TURNフェス3(東京都美術館/東京都) 

「フェルトシュテルケ・インターナショナル-東アジア文化都市2017- パブリック・プレゼンテーション(京都芸術センター/京都府)
 「TURNフェス2(東京都美術館/東京都)
「東京藝術大学 卒業・修了制作展 (東京都美術館/東京藝術大学/東京都)

2015年
「TURNフェス(東京都美術館/東京都)

 個展「이랏샤이마세〜いらっしゃいませ展〜(gallery bonun/ソウル)
東京藝術大学×エコール・デ・ボザール国際共同プロジェク「私と自然 (越後妻有トリエンナーレ/新潟県)

2014年
「人間ノリ巻きゲリラパフォーマンス (ポンピドゥーセンター前広場/パリ)


2013年
「愛知県立芸術大学 卒業・修了制作展(愛知県芸術文化センター/愛知県)

「TETSUSON2013(Bank ART studio NYK/神奈川県)

 

アーティスト・イン・レジデンス

2024年
はっちAIR(八戸/青森県)

2022年
旧上庄アーティストインレジデンス(みやま/福岡県)
アーティストインレジデンスあさひかわ(旭川/北海道)

助成金

2022年
公益財団法人小笠原敏晶記念財団 2022年度 渡航・旅費等の助成(前期)

©️Satsuki IMAI

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